父が逝きました。93歳を全うし、旅立ちました。
8月の15日、終戦記念日でもあり、お盆の中日でもありました。
0時10分、兄からの電話で「父さんが永眠した」と。
長い間私たちを支えてくれました。亡くなって見ると、私たちには偉大な父でした。
北見から満州に渡り、札幌で木工屋を独立。職人としての力と経営者としての才能を
発揮しました。「職人でビルを建てる発想なんて持たないだろう」と言ってみたり、
「新しいものには、これからの世の流れがあるんだ」と、戦後電蓄が出たら直ぐに買って
くるし、洗濯機が出れば、お袋の意見も聞かず買ってくる。テレビも、近所にないときに
買ってきた。
決して裕福ではなかったが、このような新しいものには、必ず興味を示していた。
今は、一人単身赴任してしまった。
母さんが「私も連れて行って」と泣いていた。でも、お袋は強い人だから直ぐに持ち返して
私たちに接してくれた。
そういえば、「オレから車を取ったら何にも残らん」と、いろいろ車を持っていたね。
商売上の車なんだけれど、最初のダットサンからもろもろの車。
おかげでオレはとてももてました。誰も車に乗っていないときに、車に乗っているんだから。
皆さんのおかげで、本当によいお葬式が出来ました。感謝で一杯です。